私は、今まで(TEAM-NACSは全員大好きと言うのを前提に)
シゲのことはどれほど…、なんとも思ってなかったのが実際のところだった。
その私を変えたのが、ロックメン『アルプス』だった。
その前にも、当然「WAR」「LOVER」「ミハル」「水曜天幕團」そして「LOOSER」と観てきた。
主役を張った「LOOSER」でさえ、客観的に演技を観ていて「LOVER」の時のシゲと見比べながら、
さすがに格段にうまくなったなぁと感心する…その程度だった。
「WAR」の時に一時ちょっと、「シゲってカッコいいかも」と思ったことがあった。
でも、それはあの役柄におけるところが大きいと思っていたのだ。
口を利かない戦士役。ビジュアルも手伝って、戦闘物のキャラのようにカッコよかった。
(シゲはあの芝居は大好きだったらしい。そりゃそうだ、ガンマニアだったり日本刀好きだったり
なんてたってガンダムオタクだからなぁ)
ところがだ、「ミハル」でシゲが脚本を書くとなった時にちょっと気持ちがざわついた。
前に「FOUR」の時にシゲも短編脚本を書いているが、私はそれを観れていない。
ドラバラでも、脚本を書くのは鈴井貴之氏・安田顕氏・大泉洋氏の3人だし、
シゲが自ら作って、脚本演出したユニット「ダムダム団」も、新潟からじゃ当然観れるはずもない。
(ダムダム団にはシゲの他に、岩尾亮さん(カメヤにも出演)、小島達子さん(イナダ組)が、いました)
初めて観るシゲの脚本演出「ミハル」。
これが、シゲに目を向けるきっかけになったのかもしれない。
シゲの書く脚本。これが実に「テンポ」がよくて、「軽快」。
わかりやすくて、後味すっきり!ああ、これがシゲの脚本演出かぁ。
しかも、その演者の個性を充分に引き出せる役設定。
それで、あらシゲって「ふ~ん」と思っていたところに、
『アルプス』を観てしまったんですよ。もう完璧ノックアウトでしたねぇ。
見てない方には悪いのですが、ものすごく可愛いんだ。
シゲ演じるちょっと寂しがり屋の「山男」が。
ロックメンは、シゲの気の合う演劇仲間が集まって作ったユニットで、
出演していたみんなが「今まで芝居をしてきて一番楽しかったですねぇ」
と口を揃えて言うほどなんだから、役者もノッてできたんだと思う。
ストーリーも、シゲらしくテンポがよく飽きさせない、
しかも「アルプス」はそのストーリーに意外な展開を見せる。
この少しSF的なストーリーは、本当に予想外だった。
それからだ。だからどちらかと言うと、役者「佐藤重幸」も含めて、
脚本演出をする「佐藤重幸」にも、私的には期待大なのである。
そんな感じで、振り返ってみると、どんどんシゲのいいとこが見えてきちゃったりして。
ドラバラ「山田家の人々」では完全に最後の主役はシゲになっていたし。
(私感動したんだよな…あのシゲを観て)
でも…不思議とバラエティのシゲにはなんとも思わない…あらららら
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